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茶文

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​JAPANESE Quality in SHIRAKAWA-CHOU
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 一般的に静岡茶は、新芽が出てから30日で摘採されますが、白川茶は50日を要します。その一番の理由は、白川茶がお茶栽培の限界といわれる高度300mという厳しい環境で育まれているからです。
手間をかけ時間をかける分、長い期間地中からの養分を吸収することになり、結果葉肉が厚くなります。そのせいで白川茶は、葉を撚っても針のように細く真っすぐになりにくく、見た目が幾分悪くなります。
しかしその葉肉の厚さのおかげで、強い炒りをしても焦げることが少なく香ばしく仕上がります。また長く地中より養分を吸収しているので、「何度でもよく出る」「味が濃い」という素晴らしい特徴を持ったお茶になります(さしが効くといいます)。

 昨今、お茶に限らず味の嗜好は「まろやかさ」が好まれる傾向がありますが、白川茶の最大の特徴は、「渋くて甘い」ということです。まるで、スイカに塩をふって甘さを増幅させるように、そのお茶の渋さが甘さを増幅させます。その「癖」ともいえる特徴が、刺身でも通になるほど癖のあるものを好むように、お茶好きといわれる方々に支持され愛好され続けています。

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